地元八戸のつながりから生まれた、新しいデザイン。
青森県の美しさと誇りを形にしたのは、伝えたいからです。
カネイリミュージアムショップさんは主に青森の伝統工芸品を扱っていますが、僕は伝統工芸のことではなく、故郷八戸のことが個人的に気になっていたんです。
大学生の時は、今とは逆で八戸のことがイヤだったかもしれません。帰ってきても良い意味で感心することがあまりなかったのが、正直なところです。けど、社会人になってから
…ぶらーっと散歩するだけで、景色の美しさに気付き始めたんです。
こんなにキレイだったか、と。
そんな折にカネイリミュージアムショップさんの取り組みをインターネットで知り、一緒にお仕事をさせていただくことになりました。
アイスホッケーのチーム「八戸北ジュニア」に所属していました。当時は練習が辛くて辛くて…でも、今になってみると、もう一度やってみたいなって思います。長根リンクでの練習が終わった早朝、朝日が美しかったのを未だに憶えています。
八戸をモチーフにしたいと思った時、アイスホッケーを取り上げたいと思いました。かっこよくて、迫力があって、面白いですから。
そういった訳で、アイスホッケーをモチーフにしたキャラクターデザインなどをさせてもらったんですね。「氷都八戸」、CITY OF THE ICE という言葉を盛り込んだり、八戸の「8」を入れたり、思い入れをたっぷり込めました。
八戸に帰ってくると、必ず種差海岸に行きます。それから、階上町の小舟渡(こみなと)。むちゃくちゃキレイですよ!(笑)
八戸って、寂れた感が良いなぁって思ったりします。町全体を古い感じで統一することでブランド化できている町が温泉町にあったりしますが、それに少し似ていますね。寂れた港町の風情は、八戸を差別化できるんじゃないかって思っています。
他にもたくさんの魅力が青森県や八戸市にはあると思いますし、これからもっと密に繋がっていたいと思います。今は東京で仕事をしていて、すぐに帰って来れるわけではありませんが、気持ちは八戸とつながっていたいと思います。
以前、「Noire」というタバコのパッケージをデザインしたことがあるんですが、街でばったりそれを手に取っている人を見ると、うれしかったんです。「それ、俺が作ったんです!」なんて言いたくなりました(笑)
デザインするものを無理矢理2つに分けるなら、消えていくものと残るものがあります。パッケージは長い時間残ってくれますが、例えばポスターなどは消えてしまいます。
青森県や八戸市の魅力とか、美しさとかって、脈々と続いていくものだと思います。だからこそ、そんなものをデザインして形にできたら、きっと長い時間残ってくれるだろうと思います。
もっともっと、青森や八戸のこと、勉強しないと…伝えたいですから、やっぱり。